Infineon Technologiesの日本法人であるインフィニオン テクノロジーズ ジャパンは2025年9月30日、日本の顧客向けに「RISC-Vマイコンと車載アプリケーションの未来:インフィニオンのビジョンとエコシステムの構築」と題したセミナーイベントを開催。自動車メーカーやティア1メーカーなどの関係者が集まった。
Infineon Technologies(以下、Infineon)の日本法人であるインフィニオン テクノロジーズ ジャパン(以下、インフィニオン)は2025年9月30日、日本の顧客向けに「RISC-Vマイコンと車載アプリケーションの未来:インフィニオンのビジョンとエコシステムの構築」と題したセミナーイベントを開催。自動車メーカーやティア1メーカーなどの関係者が集まった。
技術情報サービスを手掛けるTechInsightsの2025年3月の発表によると、2024年の車載半導体市場は、Infineonがシェア13.5%で世界1位だった。また、同年5月のOmdiaの発表によると、2024年のマイコン市場でもInfineonが首位だった。インフィニオン 社長の神戸肇氏は「特定の地域に売上高が偏らず、世界各地で高いシェアを維持していることがInfineonの強みだ」と述べた。
車載マイコンに関して、Infineonはこれまで独自コアを搭載した「AURIX」、Armコアベースの「TRAVEO」「Auto PSOC」を展開してきたが、今後はソフトウェア定義型自動車(SDV)への移行トレンドを踏まえ、これらに加えてRISC-Vコアの製品も開発を進めていくという。
インフィニオン バイスプレジデント 社長補佐の後藤貴志氏はコンピューティングプラットフォームがオープン化することのメリットについて「ベンダーロックインからの脱却、オープンスタンダードによるアイデアの交流と選択肢の拡大、コミュニティーの構築によって、イノベーションとエコシステムの発展が加速する」とし、「ハードウェアは『あるものから選ぶ』という制約因子から、イノベーションの新たな推進力になっていく」と語った。
これを踏まえて後藤氏は「RISC-Vはこの流れに非常に合っている。RISC-Vは特定ベンダーの制約を超えて開発者が自由にアイデアを具現化できるプラットフォームになっている」とし、「RISC-Vは車載を含む組み込み領域で今後ますます発展し適用されていくだろう」と述べた。
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