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25年3Qの半導体企業ランキング、ソニーが51%売上増で12位に26年は「AI依存の反動」懸念(1/2 ページ)

Semiconductor Intelligenceは、2025年第3四半期の半導体市場の推移や売上高ランキングなどをまとめたレポートを発表した。世界市場は2080億米ドルと、四半期で初めて2000億米ドル超えを記録。企業ランキング1位は、売上高570億米ドルのNVIDIAだった。

» 2025年11月26日 16時00分 公開
[杉山康介EE Times Japan]

 Semiconductor Intelligence(以下、SI)は2025年11月20日、WSTS(World Semiconductor Trade Statistics/世界半導体市場統計)や半導体メーカー各社のデータを基に、2025年第3四半期の半導体市場の推移や売上高ランキングなどをまとめたレポートを発表した。

トップ20社中19社が売上増 メモリメーカーの勢い止まらず

 SIは、2025年第3四半期の世界半導体売上高ランキングトップ20を公開。1位は前四半期比22%増で570億米ドルのNVIDIA、2位は同19%増で239億米ドルのSamsung Electronics(以下、Samsung)、3位は同10%増で176億米ドルのSK hynixだった。

2025年第3四半期の世界半導体売上高ランキングトップ20 2025年第3四半期の世界半導体売上高ランキングトップ20[クリックで拡大]出所:Semiconductor Intelligence

 ランキングを見ると、20社中19社が前四半期よりも高い売上を記録している。特にメモリメーカーの成長が目覚ましく、SamsungやSK hynix以外では、15位のキオクシアが前四半期比31%増、6位のMicron Technologyが同22%増、17位のSandiskが同21%増を達成した。ランキング中、10位のMediaTekが唯一売り上げを落としていて、同5.5%減の47億1000万米ドルになった。

 日本勢を見ると、ソニーが前四半期比51%増の41億7000万米ドルで12位、先述したキオクシアが同31%増の30億4000万米ドルで15位、ルネサス エレクトロニクスが同3%増の22億7000万米ドルで18位にランクインした。

 2025年第4四半期の業績予想は20社中14社が開示していて、うち9社が売上増、5社が売上減を見込む。引き続きAI関連の需要が成長をけん引すると見られ、NVIDIAは14%、AMDは3.8%の成長を予想。Sandiskもデータセンター需要から13%の成長を予想している。

 ほかにもモバイル端末市場の強さから、Qualcommは7.9%、MediaTekは2.8%の成長を予想する。一方、自動車市場は横ばいの見通しで、その在庫調整を受けてInfineon Technologiesが8.7%の減収を予想。ソニーもモバイル市場が好調としつつも、9.2%の減収を予想している。

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