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物流システムの課題解決に向けたAIソリューション、キオクシアが発表新商品追加でもAI再学習作業が不要

キオクシアは2025年12月、椿本チエインやEAGLYSと共同で、物流工程における作業効率を改善し、コスト削減が可能となるAIソシューションを開発した。新商品などが追加されてもAI再学習のための新たな作業が不要である。

» 2025年12月09日 14時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

キオクシアと椿本チエイン、EAGLYSが共同で開発

 キオクシアは2025年12月、椿本チエインやEAGLYSと共同で、物流工程における作業効率を改善し、コスト削減が可能となるAIソシューションを開発したと発表した。新商品などが追加されてもAI再学習のための新たな作業が不要である。

 AIソリューションを搭載した物品判別機は、物流工程で商品を自動判別することができる。ハードウェアの設計および開発は椿本チエインが担当。このシステムには、EAGLYSのソフトウェアAIアルゴリズムや、キオクシアの大容量ストレージを用いたAI技術とソフトウェアなどが搭載されている。

 特に、キオクシアが提供した独自のAI回答精度向上技術「KIOXIA AiSAQ(キオクシア アイザック)」は、流通する商品の種類や取扱量の増加などにも柔軟に対応でき、労働力不足などを解消することができるという。

 KIOXIA AiSAQは、記憶検索型AI技術と組み合わせることで画像やラベル、商品の特徴など膨大な新商品データを大容量ストレージに保存できる。これにより、モデルを再学習することなく新商品の情報を容易に追加できる。メモリに保存されたデータにインデックスを付け、SSDストレージに移すことで、より高速かつ効率的にデータの検索が可能となる。メモリ使用量の増加も抑えられるという。

 従来の画像認識AIシステムのように、新製品や季節商品が登場するごとに、パラメーターの調整や再学習を行う必要がなく、多品種かつ大量の商品を自動で効率よく仕分けするための仕組みを実現している。

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