eIQ Agentic AI Frameworkは、eIQ AI Hubの一つとして提供される。i.MXやAra-2といったNXPのハードを抽象化するコネクターレイヤーに加え、大規模言語モデル(LLM)などを抽象化するゲートウェイレイヤーとAPIを用意。開発者はAPIを実行するだけで、さまざまなAIモデルを連携して(オーケストレーション)して使えるようになる。
医療機器の開発を例に取ると、患者のバイタルをモニタリングするAIと、患者のカルテの情報を管理しているAIがあるとする。この2つを連携させて動作させることで、バイタルで異常を検知した際に、それが患者にとって危険になるかどうかをカルテから判断、医師にアラートを通知するか投薬を継続するかまで判断するエージェントAIのシステムを開発できる。しかも、クラウドを経由せずにエッジ機器で動作するというのがポイントだ。eIQ Agentic AI Frameworkを使うことで、こうした複数のAIを連携させたエッジAIソリューションを容易に開発できるようになるという。
eIQ Agentic AI Frameworkは、Google ADK、A2A(Agent to Agent)、MCP(Model Context Protocol)、Open AI APIなどの業界標準もサポートする。
説明会では、eIQ Agentic AI Frameworkを使って開発した事例として、産業用のサイト(工場など)監視エージェントシステムのデモを披露した。工場の監視カメラの映像から火災が起きていると判断し、自動でスプリンクラーを動作させるというもの(もちろんクラウドを経由せずにエッジで動作するシステムだ)。i.MX 8M Plusが画像を取り込んでLLama3-LLaVAを動作させる。「炎が見える」という結果を元に、今度はAra-2が、MCX用の制御コードを生成。そのコードに従ってMCXがスプリンクラーを制御する(オンにする)という仕組みだ。
デモの様子。上記に加え、コーディングエージェントモデル「Qwen2.5」がAra-2上で動作していて、Qwenによって生成された、一連のイベントを説明するコードが画面下の方に次々と記述されている[クリックで拡大]日本では、eIQ Agentic AI Frameworkの提供を2026年内に開始する予定だ。
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