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NORフラッシュにもAI需要の波、迫る供給危機30%の値上げの可能性も(2/2 ページ)

» 2026年02月17日 11時00分 公開
[Majeed AhmadEE Times]
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期待が高まる3D NORフラッシュ

 3D NOR型フラッシュは、メモリセルを垂直にスタックすることで、2D NORのプレーナ型アーキテクチャに特有のスケーラビリティの問題を克服する。垂直スタックは、フットプリントを大きくせずにストレージを高密度化でき、eMMC(embedded Multi Media Card)やNANDのような複数のストレージデバイスの必要性を低減する。また3D NORは、レイテンシを短縮し、ブート性能を向上させるので、ほぼ瞬時に保存データにアクセスする必要があるアプリケーション向けには非常に重要だ。

 2D NORの最大密度が512Mビットであるのに対し、3D NOR型フラッシュは密度を8倍に向上させ、単一のダイで512Mビットを達成する。また、200MHzのDTR(Double Transfer Rate)を採用し、大量データへの高速アクセスが必要なAIアプリケーション向けに、高速データ伝送を提供する。

3D NOR型フラッシュメモリの構造 3D NOR型フラッシュメモリの構造[クリックで拡大] 出所:Infineon Technology

 しかし、3D NOR型フラッシュは新時代の大容量組み込みストレージとして期待される一方で、幅広い規模での実用化はまだ何年も先になる見込みだ。特に現在では、大手メモリメーカーがNOR型フラッシュ技術への投資を行っていないということもある。

 大手サプライヤーであるMacronixは、2026年後半には3D NOR型フラッシュデバイスのサンプル出荷を開始し、2027年には本格量産を予定しているという。業界はそれまでは、2D NOR型フラッシュの供給危機に対応しなければならない。NOR型フラッシュは、DRAMやNANDと比べると規模が小さい分野だが、AI設計における需要の急増や、HBM需要の増大による生産能力の大規模な再編などを受け、注目すべきメモリ技術の1つとなっている。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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