富士経済によれば、ドライ式(乾式)電極製造プロセスを採用したEV用液系リチウムイオン電池(LiB)の世界市場は、2025年に124億円となり2040年は2兆6730億円規模に達する見通しである。
富士経済は2026年3月、ドライ式(乾式)電極製造プロセスを採用した電気自動車(EV)用液系リチウムイオン電池(LiB)の世界市場を調査し、その結果を発表した。市場規模は2025年に124億円となり、2040年は2兆6730億円規模に達すると予測した。
LiBの電極を製造するプロセスには、ドライ式とウェット式(湿式)がある。現在主流となっているウェット式は、活物質とバインダー溶剤を混ぜたスラリー合剤を集電体に塗布する。その後、スラリー合剤からバインダー溶剤を乾燥、回収する工程がある。この時に多くのエネルギーを消費するという課題があった。
これに対しドライ式は溶媒を使わず、活物質や導電助剤などの混合粉末をシート状にして、集電箔上に貼り付ける。乾燥工程が不要なため、この時の生じていたエネルギー消費を削減できる。このため将来はドライ式の採用が進むとみられている。ただ、現状では合剤の結着や均一な成膜が難しく、ドライ式は量産技術の早期確立が求められている。
調査によれば、ドライ方式の量産技術を確立できれば、電極を製造するコストはウェット方式に比べ2割程度低減できると試算されている。また、乾燥工程が不要となるためCO2排出量の削減にもつながるという。なお、今回の調査は2025年11〜12月に行った。
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