新日本繊維は、自社開発した次世代繊維「BASHFIBER(バッシュファイバー)」を製造する工程で、レアアース元素(REEs)を取り出すことに成功した。今後は事業化に向けてパートナーの拡大や新たな資金調達を行っていく。
新日本繊維は2026年4月、自社開発した次世代繊維「BASHFIBER(バッシュファイバー)」を製造する工程で、レアアース元素(REEs)を取り出すことに成功したと発表した。今後は事業化に向けてパートナーの拡大や新たな資金調達を行っていく。
BASHFIBERは、石炭火力発電所や工業ボイラーなどで石炭を燃やした後に排出される「石炭灰」を主な原料としている。高強度で耐熱性や耐薬品性に優れていることから、グラスファイバーなどに代わる次世代繊維として注目されている。
石炭や石炭灰にREEsが含まれていることは、以前から知られていた。米国では既に、REEsを回収する試みが始まっていて、早期実用化に向けて米国エネルギー省(DOE)が資金提供を行うと発表している。
新日本繊維でも、新エネルギー・産業技術総合研究機構(NEDO)からの助成を受け、BASHFIBERの量産化検証を行い、石炭灰の溶融紡糸に関して実績を重ねてきた。こうした中、BASHFIBERを製造する工程でREEsを取り出すための基礎研究も行ってきた。そして今回、米国とは異なる手法を用いてREEsを分離、回収することに成功した。
BASHFIBERは、日本国内の発電所などから排出された石炭灰を原料として再利用するため、サプライチェーンの強化にも寄与するとみている。
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