図6は2026年2月に発売されたソニーのアクティブノイズキャンセリング(ANC)ワイヤレスイヤフォン「WF-1000XM6」の様子である。内部はBluetoothコントローラー、NORフラッシュメモリ、ノイズキャンセルチップなど複数のシリコンを1つのパッケージに収めたSiP(System in Package)とドライバー、マイクロフォン、電池で構成されている。SiP内にはソニーが新開発したノイズキャンセリングプロセッサ「QN3e」が搭載されている。
D-Aコンバーターなどの詳細写真は省略する。2025年5月発売のヘッドフォン「WH-1000XM6」ではノイズキャンセリングプロセッサ「QN3」が採用されているが、これを流用するのではなくQN3e(シリコンとしては完全別物)をイヤフォンに採用している。これにより、ソニーのノイズキャンセルに対する強力な開発力が明らかになっている。
図7は2025年11月にパナソニックから発売されたネットワークレコーダー「miyotto UN-ST20A」(以下、miyotto)の様子である。多くの賞を受賞している製品だ。内部には東芝製の2TBハードディスクが搭載されている。基板には復調チップや画像処理プロセッサなど、ソシオネクストのチップが多数搭載されている。ソシオネクストはテレビやDVD、Blu-ray製品でも多くの実績を持っている。miyottoにはソニーのチューナーをはじめルネサス エレクトロニクス、ローム、キオクシアなど、多くの日本メーカーのチップが搭載されている。
図8の右はmiyottoのメインプロセッサ「MN2WS230A2N」の様子である。左は14年前のBlu-ray製品に搭載された「MN2WS0230A」だ。先のリコーのGR ENGINE 7と同じように部分修正の可能性もあるが、同パッケージ、同サイズのシリコンが搭載されている。レコーダー技術は規格モノで、2012年に完成したものが、今でも流用できるからだ。プロセッサの製造プロセスは5世代ほど前のもので搭載CPUもArmのやや古いものとなっている。
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