ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2026年6月18日、米ソフトウェア開発企業のPictorus(ピクトラス)を買収したと発表した。Pictorusが有するクラウドベースのビヘイビアモデリングプラットフォーム技術を、電子機器開発プラットフォーム「Renesas 365」に統合し、開発の効率化と迅速化、市場投入時間の短縮に貢献するという。
ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2026年6月18日、米ソフトウェア開発企業のPictorus(ピクトラス)を、ルネサスの子会社を通じて買収したと発表した。Pictorusが有するクラウドベースのビヘイビアモデリングプラットフォーム技術を、電子機器開発プラットフォーム「Renesas 365」に統合して価値向上を図る。
自動車やロボティクス、産業機器分野においてソフトウェア定義型ソリューションの開発が進み、開発初期段階でのシステム検証や開発スピードが競争力を左右する要素になっている。今回の買収を通じてPictorusの技術をRenesas 365に組み込むことで、既存のアーキテクチャモデリング機能にビヘイビアモデリング、シミュレーション機能が加わる。
これにより、エンジニアはWebブラウザ上でブロック図を描くことで、デバイスの動作を視覚的に設計できるようになる。作成したブロック図はRustベースのコードで構築された組み込み対応ソフトウェアに自動変換される。コーディング不要かつC/C++やPythonとの相互運用性にも対応していて、開発の効率化と迅速化、市場投入時間の短縮に貢献するという。
ルネサスのソフトウェア&デジタライゼーショングループ、R&D/デジタルインダストリー担当ヴァイスプレジデントのLeigh Gawne氏は「Pictorusの買収により、Renesas 365上でのシステム設計が進化する。Pictorusの技術は開発プロセスの前倒しを促進し、設計検討や評価のスピードを高め、より迅速かつ最適なデバイス選定を可能にする」と述べる。
Pictorus創業者兼CEOのChris Sullivan氏は「Pictorus立ち上げの背景には、組み込みファームウェア開発の各工程に多くの分断が存在し、エンジニアが埋めなければならない、という課題意識があった。エンジニアにはより現代的で統合された開発環境が必要だ。ルネサスの一員になるうえで最も魅力を感じるのは、目指す姿がRenesas 365の方向性と強く一致している点だ」としている。
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