商社が見る激動の半導体市場 今後は「バッファー在庫の確保が重要に」:価格優先から安定調達へ(3/3 ページ)
こうした半導体市場の変化の中で、コアスタッフは、特に「購買力」「最低発注数量(MOQ)の緩和」「顧客の余剰在庫削減」「検査/解析」を強みとしている。
コアスタッフのビジネスモデル[クリックで拡大] 出所:コアスタッフ
調達力に関しては、6カ所の海外拠点にサプライヤー開拓機能も持たせることで対応している。MOQの緩和については、コアスタッフのオンラインストアで半導体/電子部品を1点から販売するサービス「ひとつから」を展開する。顧客の余剰在庫削減に向けては、2024年8月に長野県佐久市に開設した物流/解析センター「Zero Hub」などを活用する。Zero Hubは全館空調や大型の自動倉庫を備え、半導体や電子部品の長期保管に対応している。同拠点は検査/解析機能も備えている。
コアスタッフの物流/解析センター「Zero Hub」[クリックで拡大] 出所:コアスタッフ
戸澤氏は「コアスタッフが競争力をつけることで、コアスタッフ1社で顧客のニーズを満たせるようにしたい。顧客は付加価値に関わる部分に注力できるようサポートしたい」と述べた。
最大100万点保管できる新倉庫が稼働開始、コアスタッフ
コアスタッフは2024年9月3日、総工費50億円で建設した新物流センター「Zero Hub」(長野県佐久市)の開所式を行った。その後の館内見学会では、高さ20m、最大10万点保管可能な自動倉庫や、無人搬送車(AGV)などを公開した。
コロナ禍で「サポートの真空地帯」に ブロードマーケットの声を拾う商社を目指す
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによるサプライチェーンの混乱を経験した半導体/エレクトロニクス業界では、商社とサプライヤー、メーカーの関係性は少しずつ変化している。今回は、コアスタッフの社長である戸澤正紀氏と、アナログ半導体企業のエイブリックで取締役会長を務める石合信正氏が、それぞれ商社とサプライヤーの立場から、コロナ後の調達網について語った。
半導体製造装置売上高、26年は過去最高の1659億米ドルへ
SEMIが発表した世界半導体製造装置の2026年央市場予測によると、2026年の半導体製造装置(新品)売上高は、過去最高の1659億米ドルに達する見通し。設備投資額は5年連続で成長を続けていて、装置市場は2028年に2295億米ドル規模になると予測している。
世界半導体市場、26年5月は1206億ドル 日本も前年比23%増
米国半導体工業会によると、2026年5月の世界半導体売上高が前年同月比104.1%増の1206億米ドルと大幅な増加を記録。単月で初の1000億米ドル超えとなった前月からさらに9.2%増となり、過去最高を更新した。
メモリ市場が大爆発 「5年の壁」を乗り越えられるか
AIの強烈な追い風に吹かれ、メモリ市場が「大爆発」している。この「メモリバブル」はいつまで続くのか。メモリ市場の歴史とともに考えてみたい。併せて、超好況のいまだからこそやっておきたい「不況への備え」を提言する。
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