――開発期間短縮の要求に対して、TEはどのように対応しますか。
川上氏 TEはコネクター専業メーカーなので、さまざまな製品ポートフォリオを持っている。既に出来上がっている製品を先行開発の段階で採用してもらい、それを量産品にも流用できれば、顧客の開発期間短縮に大きく貢献できる。
社内では人材交流も進めている。日本のエンジニアリングチームには中国から派遣されたメンバーもいて、日本の顧客ニーズを把握した上で中国側との橋渡し役を担っている。中国側の技術や知見をタイムリーに日本の顧客へ展開できることは、TEの強みだと思っている。
日本の顧客のニーズを早く把握し、それを中国側に伝える。そして、中国で得たベストプラクティスを早く日本に持ってくる。そうすることで製品ポートフォリオを補強し、日本メーカーの次の成長に貢献できるよう準備していきたい。
――顧客との開発の進め方は今後どうなっていくと見ていますか。
川上氏 顧客から要求仕様をもらい、それからTEが製品を開発するというやり方は、お互いに不幸だと思っている。TEはコネクターについて多くの知識を持っていて、世界中でさまざまなコネクターを手掛けている。そこで得た情報をタイムリーに提供できれば、「これを使えば開発が早く終わる」「新たに開発しなくても済む」という提案ができる。
先行開発チームが顧客と話をして、その段階で最適な製品を提案できるような関係を構築したいと考えている。そのために、マネジメントが顧客との関係を構築し、エンジニアがスムーズに動ける環境を作っていきたい。
――電動化/SDV化によって、コネクターへの要求や需要にはどのような影響がありますか。
川上氏 電動化では、低電圧だけでなくEV向けの高電圧への対応が必要になる。今後は接続距離をできるだけ短くしたいという要求も出てくると見ていて、例えば、ケーブルを介さずにコネクター同士を直接接続するような新しい技術も増えていくと考えている。
SDV化では、自動車に搭載されるECUやカメラなど、さまざまな機能は今後も増えていくだろう。コネクターの搭載数はまだまだ増える余地がある。一方、サイズは高電圧用途以外は今後さらに小さくなっていくと見ている。
TEは自動車以外の産業でもさまざまな接続技術を持っている。自動車メーカーが新しい方向に進めば、それに追従するだけでなく、先行して新しい技術を提供できることが強みだと考えている。
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