太陽光発電協会(JPEA)は2010年11月、国内企業26社が2010年度第2四半期(2010年7月〜9月)に出荷した太陽電池セルと同モジュールについての統計を発表した。
太陽光発電協会(JPEA)は2010年11月、国内企業26社が2010年度第2四半期(2010年7月〜9月)に出荷した太陽電池セルと同モジュールについての統計を発表した。
太陽電池セルと太陽電池モジュールの総出荷量は、67万4330kWであり、対前年度同期比169.6%の出荷量となった(図1)。なお、対前期比で121.8%である。
総出荷量は国内向けと輸出、全体の5.8%を占める輸入を合計した値である。国内出荷量27万113kWは全体の40.1%を占め、輸出の40万4217kWが59.9%を占めている。国内向け、輸出とも四半期ベースで最も出荷量が多くなった。
輸出先では米国向けが対前年度同期比119.7%の8万6101kWであり、これは輸出全体の21.3%を占める。欧州向けは対前年度同期比162.9%の27万7879kWであり、輸出全体の68.7%を占めた。
国内出荷量を用途別に見ると、全体の20.3%(5万4867kW)を占める公共施設と産業、事業用の伸びが著しく、前年度同期比831.8%に成長した。住宅用は全体の79.3%(21万4073W)を占めた。
材料別では、Si(シリコン)多結晶の割合が52.3%、次いでSi単結晶が32.8%である。Si薄膜は12.1%、化合物系などそのほかが2.8%だった。太陽光発電所や工場の屋根への設置に向くSi薄膜は対前年度同期比で90.1%増加した。
なお、今回の調査対象は、以下の26社である。AGC硝子建材、Qセルズジャパン、YOCASOL、カネカ、川崎重工業、京セラ、グリーンテック、クリーンベンチャー21、神戸製鋼所、サニックス、サンテックパワージャパン、三洋電機、シャープ、ショット日本、新興マタイ、積水化学工業、ソーラーフロンティア、長州産業、東芝、パナソニック電工、富士電機システムズ、フジプレアム、本田技研工業、ミサワホーム、三菱重工業、三菱電機。
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