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アンリツが43GHz対応のシグナルアナライザを出品、EMIの予備試験機能もオプションで搭載可能TECHNO-FRONTIER 2011

アンリツは、シグナルアナライザの製品ラインアップを拡充している。「TECHNO-FRONTIER 2011」では、43GHzまでの測定周波数帯域に対応する機種を展示した。

» 2011年07月25日 17時42分 公開
[村尾麻悠子,EE Times Japan]

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 アンリツは、「TECHNO-FRONTIER 2011」(2011年7月20日〜22日、東京ビッグサイト)において、同社のシグナルアナライザ「MS2830A」の新機種となる「MS2830A-045」を展示した(図1)。

 MS2830A-045は2011年7月1日に発表された製品で、測定周波数帯域は9kHz〜43GHzとなっている。MS2830Aの既存機種は、最大13.5GHzまでしか対応していなかったので、測定周波数帯域は大幅に拡張されたことになる。主に、マイクロ波帯である6GHz〜39GHzの周波数帯域で運用されているモバイルバックホールの送信特性を評価する用途に向ける。また、アンリツは、MS2830A-045と併せて、測定周波数帯域が9kHz〜26.5GHzの「MS2830A-044」も発表している。MS2830A-045/MS2830A-044の表示平均雑音レベルは、周波数が25GHzのときに−146dBc/Hz、同40GHzのときに−144dBc/Hz(MS2830A-045のみ)。周波数が25GHzのときの総合レベル確度は±3.0dB。価格(税抜き)は、MS2830A-045が440万円から、MS2830A-044が330万円から。

ALT 図1 「MS2830A-045」の外観

 さらに、MS2830A-045をはじめ、MS2830Aシリーズのすべての機種で利用できるオプションソフトウェア「MS2830A-016」に関する展示も行った。同オプションを搭載することで、EMI(電磁妨害)測定装置の規格「CISPR 22」に準拠したEMIコンプライアンス試験の予備試験(プリコンプライアンス試験)を行えるようになる。具体的には、「CISPR 16-1-1 2010」で定義されている、周波数帯域幅(200Hz、9kHz、120kHz、1MHz)と検波方式(Quasi-Peak、CISPR-AVG、RMS-AVG)に関する要件を満たすことができる。

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