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HPとLenovo、PC市場トップの座をめぐりデッドヒートにビジネスニュース 業界動向(1/2 ページ)

2012年第3四半期のPCの出荷台数において、Hewlett-Packard(HP)とLenovoが首位を争っているという。長引く低迷が懸念されているPC市場だが、回復の兆しも見えている。

» 2012年10月16日 10時36分 公開
[Dylan McGrath,EE Times]

 2012年第3四半期におけるPC出荷台数について、Hewlett-Packard(HP)とLenovo Groupによる、トップの座をめぐる争いが続いている。両社の総出荷台数がほぼ互角だったため、同四半期にどちらがトップだったのかについて、市場調査会社大手2社の意見が分かれることになった。

 米国の市場調査会社であるGartnerは2012年10月、「2012年第3四半期は、Lenovoが同社の歴史上初めてPC出荷台数のトップの座を奪った」と発表した。これに対し、米国の調査会社であるInternational Data Corporation(IDC)は、「HPが、ライバルのLenovoに対して、引き続きわずかなリードを守った」と発表した。どちらの市場調査会社も、第3四半期における両社の市場シェアの差は0.2パーセント以内で、両社とも出荷台数ベースで市場の16%に近いシェアを獲得したとしている。

2012年第3四半期におけるPC出荷台数と市場シェア 出典:Gartner

 GartnerとIDCは、2012年第3四半期のPC出荷台数は、前年同期に比べ、8%以上落ち込んだと発表した。別の米国調査会社であるIHS iSuppliは10月、2012年のPCの売上高は前年比で減少し、PC出荷台数も、ドットコムバブルが崩壊した2001年以降、初めて前年比で減少するという予測を発表している。

 PC市場の状況は、2012年を通じて確実に悪化している。世界経済の長引く不況や、消費者の関心がPC以外のモバイルコンピューティングデバイス、特にスマートフォンやタブレット端末に向いていることが主な原因だ。

 IHSでコンピュータシステム部門のシニア主席アナリストを務めるCraig Stice氏は、報道発表資料の中で、「2012年上半期には、2012年はPC市場が回復する年になるだろうという大きな期待があった。しかし、第3四半期が終わった今、毎年恒例の新学期シーズンによる弾みがつかなかったようだ。AMDとIntelの第3四半期の見通しも下降状態にある。“PC市場は回復する”という楽観的な見解に代わり、懐疑的な見方が現れ始めた。PC業界は、来年こそは回復を成し遂げられるよう、2013年に照準を合わせている」と述べている。

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