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2012年のプロセッサ売上高ランキング、“万年2位”のAMDが4位に転落ビジネスニュース 業界動向(1/2 ページ)

2012年のプロセッサ売上高ランキングにおいて、QualcommとSamsung Electronicsが、AMDを追い抜いた。トップはIntelで、AMDは第4位に順位を下げている。スマートフォンとタブレット端末の急速な普及が、QualcommとSamsungの順位を押し上げる要因となった。

» 2013年05月23日 10時25分 公開
[Dylan McGrath,EE Times]
AMD

 米国の市場調査会社であるIC Insightsによると、2012年のプロセッサ売上高ランキングにおいて、QualcommとSamsung Electronicsが、AMDを追い抜いたという。その背景には、スマートフォンやタブレット端末の売上高が飛躍的に伸び、PC売上高が低迷していることが挙げられる。

 AMDは1990年以来、プロセッサの世界売上高ランキングにおいて、第1位のIntelに続き、第2位の座を維持してきた。しかし、2012年のランキングでは、スマートフォンやタブレット端末の台頭でPC市場が振るわなかった影響を受け、第2位の座から転落する結果となった。2012年におけるプロセッサ売上高ランキングの上位10社を見てみると、ARMコアを採用したモバイルプロセッサを手掛けるメーカーの多くが、前年比で売上高を伸ばしていることが分かる。その一方で、主にPC向けであるx86系プロセッサメーカーのIntelとAMDは、シェアが前年比で縮小する結果となった。

 プロセッサ売上高の上位10社のうち、MicrosoftのWindows OSを搭載する一般的なノートPCやデスクトップPC向けに、x86プロセッサの販売を手掛けているのは、第1位のIntelと第4位のAMDだけである。この他のメーカーは全て、ARMのライセンス供与を受け、RISCプロセッサコアを集積したモバイル向けプロセッサの開発/販売を手掛けている。

2012年のプロセッサ売上高ランキング(単位は百万米ドル、クリックで拡大) 出典:IC Insights

QualcommはSnapdragon、SamsungはApple向けで浮上

 Qualcommは、ベースバンドIC市場において圧倒的な優位性を確保しており、同社のアプリケーションプロセッサ「Snapdragon」の売上高を好調に伸ばしている。またSamsungは、独自に開発したARMベースのプロセッサを販売するほか、Appleのプロセッサ「Aシリーズ」の製造も受託している。

 IC Insightsによると、Snapdragonの2012年における売上高は、前年比28%増となる53億米ドルに達したという。これにより、プロセッサ市場における同社のシェアは、9.4%に拡大した。

 Samsungは、2011年のプロセッサ売上高ランキングでは第4位だったが、2012年はApple向けのプロセッサファウンドリ事業を含めた売上高が前年比で78%増加し、第3位にランクを上げた。IC Insightsによると、Samsungの2012年におけるプロセッサ売上高は47億米ドルで、このうち約83%を、Apple向けのプロセッサが占めているという。

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