Intelは、プロセッサ売上高ランキングにおいて、引き続き首位の座を維持している。しかし、IC Insightsのサプライヤ分析によると、Intelの売上高シェアは、2010年は68.6%、2011年は67.3%、2012年は65.3%と、年々縮小している。
また、AMDの売上高シェアも、2010年の9.6%、2011年の8.2%から、2012年の6.4%に縮小している。PCの売上高の低迷を受け、AMDは2012年、サーバ向けにARMベースのプロセッサを開発すると発表した。2014年の出荷開始を見込んでいる。x86ベースのプロセッサからARMベースのプロセッサまで提供するのは、「プロセッサメーカーとしては初めて」(AMD)だという。
IC Insightsによれば、2012年におけるプロセッサ市場は565億米ドル規模に達し、半導体市場全体の売上高の22%を占める。単独の半導体製品カテゴリとしては、最も規模が大きいという。しかし、プロセッサ売上高の成長率に関しては、2011年には前年比19%増という飛躍的な伸びを見せたものの、2012年は前年比でわずか2%増にとどまった。IC Insightsの予測では、2013年のプロセッサ市場は、前年比で10%増となる620億米ドル規模に成長する見込みだという。
2012年のプロセッサ市場では、デスクトップPCやノートPC、サーバ、組み込みアプリケーションプロセッサ向けプロセッサの売上高が6%減少した。一方で、携帯電話機やタブレット端末向けのモバイルアプリケーションプロセッサの売上高が飛躍的に伸びたため、その減少分が相殺される結果となった。また、2012〜2017年におけるプロセッサの売上高は、年平均成長率12%で伸び、2017年には977億米ドル規模に達する見込みだという。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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