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スマホを超えるスマートデバイスが集結!? 米国起業家イベントをレポートフォトギャラリー(1/4 ページ)

スマートデバイスを開発する起業家が集うイベントが米国で開催された。スマートフォン以上にヒットを飛ばせる製品は出てくるのだろうか。イベントで見かけた開発品の一部を紹介する。

» 2013年10月09日 15時32分 公開
[Rick Merritt,EE Times]

 スマートフォンをしのぐスマートデバイスの開発を試みる数十人の起業家が、米国カリフォルニア州サンフランシスコの歴史的建造物“Old Mint”に集結した。スマートデバイスやウェアラブル機器の研究開発からビジネスチャンスを探るイベント「Glazed Conference」の第1回が、ここで開催されたからだ。


「Glazed Conference」が開催された、サンフランシスコの“Old Mint”
「Google Glass」を装着した参加者もいた

 Citibankの元CTO(最高技術責任者)であるYobie Benjamin氏は、“バーチャル網膜ディスプレイ”を披露し、会場を沸かせた。同氏は、「この黒い立方体は、映像を見る方法や、データや画像などのメディアを作り出す方法を根本的に変えるだろう」と主張した。

“バーチャル網膜ディスプレイ”を披露したYobie Benjamin氏

 この機器は、要するに、新興企業のAvegantが手掛けたMEMSマイクロミラーアレイをベースにした高解像度のヘッドアップ表示装置である。同社は2014年1月に開催される「2014 International CES」で試作品を展示する意向だ。さらに、同年10月には目標価格799米ドルで販売することを目指しているという。

 AvegantでCOO(最高執行責任者)およびソフトウェア部門の最高責任者を務めるBenjamin氏は、「この機器は、全てのティーンエイジャー向けではない」と述べる。

 “バーチャル網膜ディスプレイ”は、独自に開発したOS「Nix」を搭載している。このOSは、MEMSマイクロミラーアレイを駆動する汎用マルチコアモバイルSoCの性能を、さらに引き出すことを狙ったものだ。

 “バーチャル網膜ディスプレイ”がベースにしているMEMSマイクロミラーアレイチップは、米国ミシガン大学 電気工学の博士号を所有するAllan Evans氏によって開発された。同氏は、MEMS関連の技術で少なくとも2件の特許を保有している。Avegantはシード投資で150万米ドルを得ており、シリーズAの投資ラウンドをクローズするところだ。

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