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ルネサスの車載マイコン、宇宙へ!?プロセッサ/マイコン

ルネサス エレクトロニクスは、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所が宇宙航空分野向け高信頼リアルタイムOS「T-Kernel 2.0 AeroSpace」をルネサス製車載マイコン「SH72544R」に移植したと発表した。

» 2014年05月16日 17時55分 公開
[EE Times Japan]

 ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2014年5月16日、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(以下、UNL)が宇宙航空分野向け高信頼リアルタイムOS「T-Kernel 2.0 AeroSpace」(以下、T2AS)をルネサス製車載マイコン「SH72544R」に移植したと発表した。

 ルネサスによると、TRON仕様OSは消費電力が低くリアルタイム性能が高いとの評価により宇宙航空分野に多数採用され、TRON仕様OSに関連するノウハウやソフトウェア資産が多数蓄積されているという。その中でT2ASは、最新のTRON仕様OS「T-Kernel 2.0」をベースに、UNLが宇宙航空分野で必要な機能を追加したリアルタイムOSとして開発。宇宙航空研究開発機構(JAXA)で開発中のジオスペース探査衛星搭載観測機器に使用されている。

 今回、UNLが自動車分野で採用実績のあるSH72544RにT2ASを実装することに成功。これを受けてルネサスは、「SH72544Rを宇宙航空分野へ向けて拡販を開始する」という。また、2014年6月からはユーシーテクノロジがT2ASとSH72544Rの評価キット「SH72544R T2AS評価キット」を宇宙航空分野の企業や大学向けに販売するとしている。

 なお、SH72544Rは、2008年7月に当時のルネサス テクノロジが発売したマイコン。CPU動作周波数は、最大200MHz。

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