ON Semiconductor(オン・セミコンダクター)は2014年12月9日、記者説明会を都内で開催し、「IDM(垂直統合型)の半導体メーカーとして現状世界13位のポジションを、トップ10入りさせることが中期的なゴール」(同社)とし、事業規模拡大に向けた事業戦略を明らかにした。
ON Semiconductor(オン・セミコンダクター)は2014年12月9日、2014年に戦略的買収で事業を強化しているイメージセンサー事業や日本国内の拠点で主体的に展開するシステムソリューションズグループ(SSG)事業を中心にとした今後の事業戦略に関する説明会を都内で開催した。その中で同社は「IDM(垂直統合型)の半導体メーカーとして現状世界13位のポジションを、トップ10入りさせることが中期的なゴール」とし、事業規模拡大に向けて意欲を示した。
1999年にモトローラから分離独立する形で創業した同社の現在の年間売上高は約30億米ドル。創業時の約12億米ドルから約15年で、売り上げを2.5倍に拡大させた。同社コーポレートストラテジ&マーケティング担当副社長のDavid Somo氏は「創業当時はスタンダード(汎用)製品中心のメーカーだったが、自らの製品開発と戦略的買収で、ポートフォリオを広範に広げることで事業規模を拡大させた」と振り返る。
同社が行ってきた企業/事業買収は2006年以降だけで11件を数える。最近でも2011年の三洋半導体の買収やサイプレス・セミコンダクタのCMOSイメージセンサー事業部門、さらに2014年は、アプティナ(Aptina)、トゥルーセンス(Turesense)というイメージセンサーメーカー2社を買収するなど常に継続的に買収を手掛けている。
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