続いて、Krzanich氏は視覚障がい者の補助に用いるスマートジャケットのプロトタイプを紹介した。このジャケットには複数のRealSenseカメラと振動機能が搭載されていて、視覚障がいを持つユーザーに前方から来る人や物体の方向を知らせる。なお、このジャケットにCurieが採用されているかどうかは明らかにされていない。
視覚障がいを持ち、視覚健常者の20%ほどしか見えないというIntelのあるエンジニアは、このジャケットでどのように生活が変わったかについて次のように述べた。「このジャケットは、私の周囲の状況を検知し、わずかな振動でそれらの情報を伝える。これまで見えなかったものを補う役割を果たしてくれている。ジャケットを着ることで、自分が今いる環境について安心感と自信を持てるようになった。こうした気持ちは、もう長い間抱いていなかったものだ」
Krzanich氏によれば、Intelは、ジャケットに使われているハードウェアとソースコードを全ての開発者に開放するという。
さらにKrzanich氏は、女性やマイノリティーのエンジニアの雇用を強化すべく、3億米ドルを投入することも明らかにした。その他、ウェアラブル機器のアイデアを募る世界規模のコンテスト「MAKE IT WEARABLE(インテル MAKE IT WEARABLEチャレンジ)」を、2014年に続き2015年も実施することを発表している。また、ヒルトンやジャガー・ランドローバー、サンフランシスコ国際空港などと提携し、ワイヤレス充電の試験を進めるという。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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