ケースレーインスツルメンツは2015年1月、デジタルマルチメーター(DMM)の新製品として「DMM7510」を発表した。タッチスクリーンのユーザーインタフェースや波形取り込み用のデジタイザなどを新たに搭載した。
ケースレーインスツルメンツ(以下、ケースレー)は2015年1月22日、デジタルマルチメーター(DMM)の新世代シリーズの第1弾製品として「DMM7510」を発売した。タッチスクリーンのユーザーインタフェースや波形取り込み用のデジタイザなど「DMMとして初の機能を多数盛り込んだ」(同社)。
DMM7510は、従来のDMM製品から製品プラットフォームを一新した製品で「今後、発売していくDMMには、DMM7510で用いた製品プラットフォームを適用していく」とし、新世代DMMの第1弾という位置付けで、開発された。
新プラットフォームとしての特長としては、性能面での向上が図られている他、ユーザーインタフェースに静電容量式のタッチパネルを採用。「若手エンジニアを中心にスマートフォンでなじみのあるタッチパネルインタフェースを用い直感的に分かりやすい操作感を提供する」(同社)という。
DMM7510は、新世代DMMのハイエンドモデルとして、「最新の省電力デバイスの開発現場などで多くみられるテスト課題を解決するDMM」というコンセプトで開発された7.5桁グラフィカル・サンプリングのマルチメーターだ。
「省電力デバイスの開発には、より小さなパワーを正確に測定する必要があり、これまで以上の高い確度が必要になっている。同時に、省電力化には、リップル、ノイズといった一時的に表れる現象を正確に測定する必要があり、いわゆる“動くもの”も高い分解能で捉えたいというニーズがある」という。
従来、7.5桁サンプリングモデルでは18ppm〜20ppmだった最小基本確度(DC電圧測定、1年)を「よりハイエンドな8.5桁モデル並み」という14ppmに高めた。測定レンジも、新たに100mV、1Ω、10μAを追加し、低レベル信号の測定が可能になった。
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