SEMIによると、2014年の世界半導体材料市場は443億米ドルと、前年比で3%増加した。2011年以来、初めての増加になったという。最も半導体材料を消費した地域は台湾で、日本は2位となっている。
SEMIは2015年4月6日(米国時間)、2014年の世界半導体材料市場が443億米ドルと、前年比3%増になったと発表した。なお、半導体の出荷額は前年比で10%増となっている。半導体材料出荷額は、2011年以来、初めての増加になったという。
ウエハープロセス材料とパッケージング材料の出荷額は、それぞれ240億米ドル、204億米ドル。2013年の出荷額は、それぞれ227億米ドル、204億米ドルで、ウエハープロセス材料は前年比6%増、パッケージング材料は横ばいとなっている。
ただし、ボンディングワイヤをパッケージング材料から除くと、同分野の出荷額は前年比4%以上の増加になるという。ボンディングワイヤは金から、より安価な銅ベースへの移行が続いていて、これによってパッケージング材料の出荷額が抑えられていると、SEMIは見ている。
地域別では、台湾が5年連続で世界最大の半導体材料消費地域となった。日本は、同じく5年連続で2位となっている。
台湾は、2013年比の成長率でもトップを記録した。成長率の2位は北米で、5%増加している。台湾と北米の後には、中国、韓国、欧州が続いた。日本は、同水準にとどまっている。
地域 | 2013年 | 2014年 | 成長率 |
---|---|---|---|
台湾 | 89.1 | 95.8 | 8% |
日本 | 71.7 | 71.9 | 0% |
韓国 | 68.7 | 70.3 | 2% |
その他地域 | 66.4 | 66.6 | 0% |
中国 | 56.6 | 58.3 | 3% |
北米 | 47.6 | 49.8 | 5% |
欧州 | 30.4 | 30.8 | 1% |
合計 | 430.5 | 443.5 | 3% |
単位は億米ドル。なお、「その他地域」には東南アジアが含まれている 出典:SEMI |
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