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無線通信ソリューションをワンストップで提供、認証取得もおまかせESEC2015

村田製作所は、「第18回 組込みシステム開発技術展」(ESEC2015/2015年5月13〜15日、東京ビッグサイト)で、Wi-Fi/電波法の認証取得サービスを含む組込みシステム向け無線通信ソリューションを紹介した。

» 2015年05月15日 12時10分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 村田製作所は、2015年5月13〜15日に東京ビッグサイトで開催されている「第18回 組込みシステム開発技術展(ESEC2015)」において、組み込みシステム向けの無線通信ソリューションやセンサーデバイス、およびその応用例を紹介した。特に、ハードウェア/ソフトウェアを組み合わせた通信モジュールの供給にとどまらず、Wi-Fi/電波法の認証取得の代行サービスも含めて対応できるのは同社の強みである。

 同社は、IoT(モノのインターネット)やスマートハウス、HEMS(Home Energy Management System)などを実現するための、さまざまな無線通信モジュールを開発/供給してきた。展示ブースではこれら最新のハードウェアに加えて、関連するソフトウェアや組み込みサービスなどを含むトータルサポートの提供を前面に押し出し、来場者に訴求した。

 IoT機器などの開発は大手企業にとどまらず、優れたアイデアを持つさまざまな企業が手掛けている。「無線通信ソリューションは、特にベンチャー企業などに提案している。無線通信に関する専門知識が十分でなくても、無線通信機能を搭載したIoT機器などの開発を短期間で行うことが可能となる」(説明員)からだ。さらに、電波法認証取得サポートやWi-Fi認証取得代行のサービスも行っている。国内外の電波法に基づいた技術基準に適合していることを証明するための認証手続きなどを、同社が代行して行うサービスである。このサービスを活用することで、申請資料の作成や認証方法の調査など、認証工数の大幅な削減が可能となるという。

 展示ブースでは、無線通信ソリューションの応用例として、Miracastソリューションのデモ展示を行った。同社製Wi-FiモジュールとFreescale製のスマートデバイス向けSABREプラットフォームなどを用いたシステムで、Wi-Fi Direct接続による動画転送のデモを紹介した。

同社製Wi-FiモジュールとFreescale製のスマートデバイス向けSABREプラットフォームなどを用い、Miracastによる動画転送デモの模様

 この他、同社製無線モジュールとの組み合わせることで、大規模から小規模のデータ蓄積や解析、可視化を可能とする「IoT向けクラウドシステムフレームワーク」、気圧センサーや小型超音波センサーなど各種センサー素子とパートナー企業が開発したアルゴリズムを組み合わせることで実現可能な「小型・低消費電力センサーノード」の提案などを行った。

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