電子部品に徹して60年超――。総合電子部品メーカーのアルプス電気は、多数の電子部品を自動車や家電、産業機器といった分野に提供している。スイッチから、センサー、microSIMカード用コネクタ、Bluetooth通信モジュールまで、電子部品を幅広く手掛けていて、提供している製品は約4万点に上る。
アルプス電気は1948年に創立された。従業員は連結企業も合わせて3万7000人に及ぶ。アルプスグループ全体としては、電子部品事業を行う同社に加えて、車載情報機器を扱うアルパイン、物流事業を行うアルプス物流がある。「セットメーカーの子会社に電子部品を扱うメーカーがある」のではなく、「セットメーカーであるアルパインが、電子部品を手掛けるアルプス電気の子会社」という点がユニークだ。
2015年3月期の連結売上高は7486億円。その中で、アルプス電気の売上高は52%と半分以上を占めている。また、海外売上高は7割を超える。
市場別にみると、スマートフォン市場が拡大する一方で、家電市場は下がり気味だという。そのため、この30年で車載機器の売上高が全体の半分を占めるようになった。
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