NXP SemiconductorsによるFreescale Semiconductorの買収案件が、順調に進んでいるようだ。EC(欧州委員会)は既に承認していて、あとは中国・米国の規制当局による承認を待つのみだとしている。
NXP SemiconductorsによるFreescale Semiconductorの買収手続きが順調に進んでいるようだ*)。残るは、中国と米国の規制当局による承認を待つのみだという。
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FreescaleのEMEA(Europe, Middle East and Africa)ゼネラルマネジャーであり、セールス/マーケティング担当バイスプレジデントも兼任するSteve Wainwright氏は、同社が2015年10月1日にフランス・パリで開催したイベント「Designing with Freescale」において、EE Timesのインタビューに応じ、「合併後の新企業のビジネスチャンスについては、楽観視している」と語った。NXPは買収完了後、非メモリ半導体メーカーとしてはIntelとTexas Instruments(TI)、Broadcomに次ぐ世界第4位を、また自動車業界向けの半導体サプライヤーとしては世界トップの座を獲得することになる。
欧州委員会(EC)は2015年9月、NXPがRFパワー事業を売却*)することを条件に、NXPとFreescaleの合併を承認した。
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Wainwright氏は、「おそらく2015年11月ごろには、中国商務部(MOFCOM)と米連邦取引委員会(FTC)からも、NXP/Freescaleの合併承認の知らせを受けられるとみている」と述べている。
「われわれは買収を発表した当初、2015年第4四半期には手続きが完了する予定だとしていた。この予定に変更はない。しかし、NXPのCEO(最高経営責任者)であるRick Clemmer氏は、2015年9月には完了させたかったのではないだろうか」(同氏)。
FreescaleのWainwright氏は、合併完了後のNXPにおいて、EMEA担当ゼネラルマネジャーに就任する予定だという。
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