NXP Semiconductorsは、中国・国有投資グループの子会社「JianGuang Asset Management」(JAC Capital)に対して、RFパワー事業を18億米ドル(約2245億円)で売却することで合意した。
NXP Semiconductors(以下、NXP)は2015年6月2日、中国・国有投資グループの子会社「JianGuang Asset Management」(以下、JAC Capital)に対して、RFパワー事業を18億米ドル(約2245億円)で売却することで合意したと発表した。
NXPのRFパワー事業は、携帯電話基地局向けRFパワーアンプ製品を中心に、産業用照明、電子レンジ、車載電子制御式点火装置などに向けた半導体製品を手掛けている。一方、同事業を買収することになったJAC Capitalは、中国・国有投資グループ「JIC Capital」の子会社で、半導体やIT、ネットワーキング、データサービス、クラウドコンピューティング、通信など、ハイテク産業に対する投資を目的とした会社である。
今回の合意に基づき、NXPは全てのRFパワー事業と、経営陣も含めてRFパワー事業に関わる2000人の従業員を、オランダに設立される独立法人へ移籍する。事業売却が完了した時点で、この独立法人はJAC Capitalの100%子会社となる。さらに、RFパワー事業に関連した全ての関連特許と知的財産、RFパワー製品のパッケージングやテスト&アセンブリを行ってきた、フィリピンにあるNXPの後工程製造拠点なども、新会社に移転されることになっている。
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