Synergyでは、SSPに加えてもう1つ、大きな特徴がある。Renesas Synergy Microcontrollersだ。ARMの「Cortex-M0+」をベースにした「S1」と、「Cortex-M4」コアを搭載した「S3」「S5」「S7」の4種類で構成される。
Synergyが発表されたのは2015年6月だが、その際には各マイコンファミリの周辺機能については詳細が明かされなかった。以下の図版は、周辺機器をまとめたものになる。いずれも前述したセミナーで発表されたものだ。
Synergyを使った場合、従来の組み込み機器開発の流れはどう変わるのか。セミナーでは、サーモスタットを開発する場合の事例で説明された。
DevCon 2015でβ版の提供が開始されたSynergyは、米国を皮切りに、順次世界に展開されていく予定だ。ルネサスの米国法人Renesas Electronics America(以下、REA)でInternet of Things(IoT) ビジネスユニットのバイスプレジデントを務めるPeter Carbone氏によると、2015年11月には欧州、12月に日本、その後、台湾、韓国、中国での提供開始を予定している。
SynergyのSSPは、定期的にアップデートされる予定だ。6カ月ごとにマイナーバージョンアップを、約2年ごとにメジャーバージョンアップを行う予定となっている。
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