ロームは2015年11月27日、同社製特定小電力無線通信モジュールが、無線通信規格「Wi-SUN」の新規格「Wi-SUN Profile for Echonet Single-Hop HAN」(Wi-SUN HAN)の認証を取得したと発表した。
ロームは2015年11月27日、同社製特定小電力無線通信モジュールが、無線通信規格「Wi-SUN」の新規格「Wi-SUN Profile for Echonet Single-Hop HAN」(Wi-SUN HAN)の認証を「世界で初めて取得した」(同社)と発表した。
Wi-SUN HANは、家庭内ネットワーク(Home Area Network/HAN)向けに新たに策定された無線規格で、HEMS(家庭内エネルギー管理システム)コントローラと、エアコン、照明など複数の家電の間を接続する用途を見込んだ規格だ。Wi-SUNには、「Bルート」と呼ばれるスマートメーターとHEMSコントローラの間を結ぶための「Wi-SUN Echonet Profile」などの規格が存在している。
ロームは既にWi-SUN規格の汎用通信モジュールを開発、量産を実施。今回新たに、Wi-SUN HANに対応したソフトウェアを開発。このほど、Wi-SUN HANの認証とともに、CTBU(Certified Test Bed Unit)認証を取得した。同社は、「HAN側の通信においては、これまでサブギガヘルツ帯や無線LAN、Bluetoothなどさまざまな無線通信が使用されている。しかし、Bルートの無線通信に、Wi-SUNを採用することを各電力会社が決定していることから、HAN側でも同様にWi-SUNを採用する動きが高まってきている」とWi-SUN HAN対応の狙いを説明する。
なお、ロームは今後、Wi-SUN HAN対応ソフトウェアの提供をスタートさせ、2016年1月からは同ソフトウェアを搭載した汎用無線通信モジュールの量産、販売を開始する予定としている。
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