パナソニックシステムネットワークスは、セキュリティシステム事業に関する最新技術について、メディア向けの説明会を開催した。セキュア技術やインテリジェント映像監視技術などを組み合わせることで、街レベルの治安維持を可能とするシステムの開発などを目指していく。
パナソニックシステムネットワークスは2016年3月9日、同社のセキュリティシステム事業に関する最新技術について、メディア向け説明会を東京都内で開催した。カメラのインテリジェント化に取り組むとともに、セキュア技術やインテリジェント映像監視技術などを組み合わせることで、街レベルの治安維持を可能とするシステムの開発などを目指していくという。
同社セキュリティシステム事業部の技術統括を務める中村真二氏は、同社が最も注力している技術領域として、「ドローン検知技術」「セキュア技術」「インテリジェント映像監視技術」の3分野を挙げた。
ドローンはさまざまな用途で利用シーンが拡大している。半面、事故や悪用による脅威も増加している。こうした脅威への対策として、「可視化」や「妨害」「追尾」「捕獲」「撃墜」などの手段がある。同社セキュリティシステム事業部の部長を務める尾崎祥平氏は、「当社のドローン検知技術は、飛行中のドローンを検知し可視化することを目指した技術である」と述べた。
「ドローン検知技術」は、同社が保有する全方位ネットワークカメラと全方位ネットワークマイクロフォンの技術を応用したもので、最大300m離れた場所を飛行するドローンを素早く検知し、捕捉することができる。開発した音検知センサーは中央部にカメラを、周辺部にアレイマイクロフォンを配置している。特にアレイマイクロフォンは、マイク数を32チャンネル(従来品は16チャンネル)に増やし、マイクロフォン口径を直径414mm(従来品は207mm)と大きくした。
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