16年1〜3月世界スマホシェア――OPPOとvivoが躍進 : 市場全体成長率は過去最低に
米調査会社のIDCは2016年4月27日、2016年1〜3月における世界スマートフォン市場におけるメーカー別出荷シェアを発表した。
米調査会社のIDCは2016年4月27日(米国時間)、2016年1〜3月(第1四半期)の世界スマートフォン市場におけるメーカー別出荷シェアを発表した。前四半期(2015年10〜12月)シェア4位だったLenovoと同5位のXiaomi(ともに中国)が5位圏外に順位を落とし、代わりに、OPPOとvivo(ともに中国)がシェア4、5位を占めた。
2016年1〜3月の世界市場におけるスマートフォンの合計出荷台数は、前年同期比で0.2%増の3億3490万台となったという。0.2%という成長率は、IDCによる四半期別世界スマートフォン出荷統計としては、過去最低の値になったという。
メーカー別出荷シェアは、1位Samsung Electronics、2位Apple、3位Huaweiと上位3社については、前四半期と顔ぶれ、順位ともに変わらなかった。
2016年1〜3月の世界スマートフォン出荷台数シェア
メーカー名
2016年1〜3月 出荷台数
前年同期比増減
2016年1〜3月 市場シェア
Samsung
8190万台
▼0.6%
24.5%
Apple
5120万台
▼16.3%
15.3%
Huawei
2750万台
58.4%
8.2%
OPPO
1850万台
153.2%
5.5%
vivo
1430万台
123.8%
4.3%
その他
1億4150万台
▼11.4%
42.3%
合計
3億3490万台
0.2%
100.0%
出典:IDC
ただ、2位Appleの出荷台数は、前年同期比で16.3%減と大きく減少。首位Samsungも同0.6%減とマイナス成長となった。
メーカー別世界スマートフォン出荷台数推移 出典:IDC (クリックで拡大)
一方で、3位以下の中国勢は、大きく出荷台数が伸長。3位Huaweiは、同58.4%増と大きく伸ばし、4位、5位にランクインしたOPPOとvivoに関しては、前年同期から倍増以上の成長を達成した。
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