作業者の腕をキーボード化するUI、実際に見てきた:NECの「ARmKeypad」
NECは、「第5回 IoT/M2M展」でウェアラブルグラス用のUI「ARmKeypad」を展示した。スマートグラスのカメラと、スマートウォッチの加速度センサーを連携させることで、スマートグラス利用者の腕にボタンをAR表示し、タッチ入力を可能にする。2016年中の製品化を予定しているという。
NECは、「第5回 IoT/M2M展」(2016年5月11〜13日/東京ビッグサイト)で、ウェアラブルグラス用のUI「ARmKeypad」を展示した。ARmKeypadは、スマートグラス利用者の腕にボタンをAR表示し、タッチ入力を可能にする仮想キーパッドだ。
スマートグラスから見える光景 (クリックで拡大)
ARmKeypadの仕組みは、スマートグラスのカメラと、スマートウォッチの加速度センサーを連携させることで、指の位置とタッチ入力を検出する。用途に応じたAR表示ボタンの設定が可能であり、操作手順のナビゲートなどが可能になる。
タッチ入力は、同社独自の画像認識技術によって、高速/高精度を実現。利用用途は、設備点検に限らず、美術館の多言語対応や警備におけるのぞき見防止などを想定しているという。スマートグラスとスマートウォッチ両方必要なのが難点かもしれない。
NECの画像認識技術によって、高速/高精度なタッチ入力を実現している。デモでは、タッチ入力を認識したときに、スマートウォッチの色が赤く光るように設定されている (クリックで拡大)
「ARmKeypad」を活用した作業イメージ。かっこいい! (クリックで拡大)
ARmKeypadは現在、実証実験を行っている。説明員は「精度の改善と顧客のシステムにどう組み込むかが課題」と語る。2016年中の製品化を目指すとした。
- すでに夢の推定も、次世代AIとして研究進む“脳”
情報通信研究機構(NICT)は2016年4月、第4期中長期計画のスタートにおける3つの強化策の発表とともに、「脳をリバースエンジニアリングする」と題して、脳と研究成果の発表を行った。
- 新型トポロジカル物質「ワイル半金属」を発見
東北大学原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の相馬清吾准教授らによる研究グループは、新しいトポロジカル物質「ワイル半金属」を発見した。
- グラフェンに勝る!? 新二次元材料でトランジスタ
東京工業大学(東工大)の宮本恭幸教授らによる共同研究チームは、新しい二次元材料である二硫化ハフニウムを用いたMOSトランジスタを開発した。二硫化ハフニウムが、電子デバイスを高速かつ低消費電力で動作させることが可能な新材料であることを示した。
- 柔軟有機LEDを大気中で安定動作、東大が成功
東京大学大学院工学系研究科の染谷隆夫教授らの研究グループは、極めて柔軟で極薄の有機LEDを作製し、大気中で安定に動作させることに成功した。人の肌に直接貼り付けて生体情報などを表示することが可能となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.