NTTドコモとNokia(ノキア)は、8K映像のリアルタイム5G(第5世代移動通信)無線伝送に「世界で初めて成功した」と発表した。
NTTドコモとNokia(ノキア)は2016年5月24日、共同実施した5G(第5世代移動通信)技術検証実験で、8K映像のリアルタイム無線伝送に成功したと発表した。
検証実験は、ドコモとNokiaが共同開発した5Gミリ波無線伝送実験環境と、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した映像圧縮方式H. 265/HEVC対応の8Kリアルタイムエンコーダーを組み合わせて実施。ビットレート48Gビット/秒(bps)の8K映像を145Mbpsから85Mbpsの間で複数のビットレートの信号に圧縮、リアルタイム伝送を行った。両社では、8K映像のリアルタイム無線伝送は「世界初」とする。
両社は、2014年5月から5Gに向けた無線通信技術の実験協力を進め、既に屋内外での2Gbps以上の5Gミリ波通信実験に成功している。今回の実験環境の開発においては、ドコモがスループットを最大化する無線通信実験環境の調整/構築を行い、実験を担当。Nokiaは、ビームトラッキング機能を搭載したミリ波(70GHz帯)広帯域無線通信実験装置をドコモと共同で開発して、提供した。
なお両社では、2016年5月25〜27日に東京ビッグサイトで開催される「Wireless Technology Park 2016(WTP2016)」内の「5G Tokyo Bay Summit 2016」において、今回の実験のデモンストレーションを実施するとしている。
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