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ドコモ、移動体通信特許でファーウェイと契約規格必須特許をライセンス供与

NTTドコモは、移動体通信技術に関する規格必須特許について、Huawei(ファーウェイ)とライセンス契約を結んだ。

» 2016年06月14日 07時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

ライセンス先企業を拡大

 NTTドコモは2016年6月、Huawei(ファーウェイ)と、移動体通信技術に関する規格必須特許のライセンス契約を結んだ。NTTドコモから該当する必須特許のライセンスを受けている企業は、すでに10社を超えているという。

 NTTドコモは、これまでにW-CDMAやLTE、LTE-Advanced、さらには第5世代移動通信(5G)などのネットワーク高度化関連技術、新サービス関連技術などの研究開発を積極的に進めてきた。こうした結果、NTTドコモが保有する特許数は、2014年度末時点で国内約5300件、海外約9300件に達している。特に、LTE方式移動通信システムに関わる特許「基地局装置、送信方法および通信システム」は、スマートフォンなどの携帯端末が、従来に比べて基地局からの信号を短時間で受信できる技術である。全世界の主要な国で特許として登録されており、ITUの国際標準規格にも採用されている技術だという。

NTTドコモが保有する特許数とその推移 出典:NTTドコモ

 NTTドコモは、LTEなどの無線技術以外にも、AVC/H.264やHEVC/H.265、AACなどの符号化技術や関連する技術の標準化活動に参画している。この中でNTTドコモは、標準規格に対する技術提案を行い、関連する特許を取得してきた。これらさまざまな特許は、NTTドコモとの個別交渉に加え、複数の特許権者が保有する必須特許を、一括してライセンスする仕組みである「特許プール」などを活用して、ライセンス活動を展開している。

NTTドコモが保有する必須特許のライセンスを受けることができる特許プール 出典:NTTドコモ

 NTTドコモは、これからも継続して知的財産を強化し、国内外における競争力を高めていく。同時に、取得した必須特許については、特許プール及び個別交渉を通じて、ライセンス活動を展開していく方針を示した。

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