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呉ルネサス、目指すは「W杯優勝」特定企業の傘下ではなく独立企業として戦う(3/3 ページ)

» 2016年06月28日 18時21分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]
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リスクをとって、成長する

呉文精氏

 この日は、売上高など中長期的な数値目標は「2016年内には定め、発表したい」としたが、「営業利益率については、2015年度に達成した15%を維持したい」との方針を明かした。売り上げ面については、「現状、年間売上高7000億円に届かない程度になった。7000億円という規模は、事業母体3社がそれぞれ1社で売り上げていた額であり、それがちょうど3分の1になったということ。スマートで筋肉質な事業体制になったものの、グローバルで勝つためには、(売り上げ規模は)伸ばさないといけない」との考えを示した。

呉氏の方針説明の最後を締めくくったプレゼン資料 (クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

 加えて呉氏は、「これまでのルネサスは、1歩間違えれば、つぶれるという状況で、リスクをとらない経営をしてきた。サッカーに例えれば、セーフティに短い横パスを繰り返し、絶対にボールを取られない、ゴールを決められない、負けないサッカーをしてきた。しかし、勝つためにはリスクを取らなければいけない。これからは、100%パスが通るわけではないが勝ちに直結する可能性のある“キラーパス”を繰り出し、勝っていく。私は、今、社員にどんな“キラーパス”が出せるのか、質問しているところだ。答えは、社内にある」と語った。

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