3つ目は、「状況に応じた重み付け」だ。最終的な追尾対象の位置決定は、1つ目と2つ目の結果を統合して行われる。しかし、身振りの激しい講師の場合、「動き・頭部検出」では、縦形状の変化を検出するガボールフィルターが手の動きを検出してしまう恐れがある。また、講義室に肖像画やポスターが貼られている場合、「テンプレートマッチング」では、肖像画やポスターを講師の頭部の判定する恐れがある。
そこで、「状況に応じた重み付け」が出てくる。PCのインタフェースでは、「動き・頭部検出」と「テンプレートマッチング」の重み付けを事前に行うことが可能だ。そのため、講義室の多様な環境下においても、追尾に対応できるとしている。
最後は、「顔認証」である。データベースに登録している顔と照合することで、追尾対象を決定する。米澤氏は、「自動追尾ソフトウェアによって、講義収録の活性化につながり、多様な学びの場を提供することにつながる」と語る。
なお、リモートカメラの市場は現在250億円規模であり、同社の占める割合は30〜40%。年10%の成長率を達成しており、今後も成長が期待できる分野とする。また、映像解析技術と組み合わせて、スポーツ用途などへの応用も検討しているとした。
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