NIは教育機関向け工学教育実験用プラットフォーム「NI ELVIS(Educational Laboratory Virtual Instrumentation Suite)」を提供しているが、そのELVISに装着できる「NI ELVIS RIO Control Module」を追加した。ELVIS RIO Control Moduleは、ELVISに装着すると一体化するデザインで、8つのアナログ入力/4つのアナログ出力、32のデジタル入出力、Webカメラやストレージと接続できるUSBポートなどを備え、Xilinxの「Zync 7010」デュアルコアプロセッサを搭載している。また、コネクターは多くの学生が使用しているmyRIOと同じだ。
このELVIS RIO Control Moduleと合わせて使うモジュールの例として紹介されたのが、ELVIS用のモジュールを多数販売している米Quanserの新製品「QNET Mechatronic System Board」だ。2軸のロボットアームと、アームの先端に取り付けられたカメラなどから成る。
デモンストレーションでは、ボード上に描かれている地図をカメラで「見て」、どのようなルートで進むかを「考え」、決定したルートに沿って移動するという、自動運転システム開発向けアプリケーションと、いくつか用意された顔写真から、カメラを移動させながら特定の人物のものを選び出すという画像認識アプリケーションが示された。こうした学習用装置を1つずつ用意するのは費用がかかり、装置を収納するスペースも必要だが、QNETシリーズのモジュールを使えば、ELVISとPCを置く場所さえあれば高度な学習が可能としている。
さて、以下の2つはちょっとした、おまけの情報である。
【取材協力:ナショナルインスツルメンツ】
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