今回のセンサーを開発するに当たって、最も苦労したのは雑音の排除だったという。
センサーの検知範囲は、0〜100Hz。心拍などを検知するには周波数の範囲が広すぎる。「センサーが周囲の不要な振動を拾ってしまうため、図4にある外付けの制御ユニットを開発した。
4種類の生体振動に応じて必要な周波数帯の信号のみをクレンジング(クリーニング)し、増幅することで問題を解決した。フィルタとアンプを組み合わせて実現している。なお、フッ素樹脂系の圧電材料には手を入れていない」(凸版印刷)。
なお、凸版印刷は同展示会において、ライフサイエンス領域における事業や研究開発の内容を3つ見せた(図5)。
医療医薬系包材では、いわゆる包材(パッケージ)だけではなく、封入から梱包までのワンストップサービスを展開中だ。
マイクロニードル/ナノフィルムは現在、開発中の技術。直径数百nmの微細な針の配列を微細加工技術によって形成。注射針を使わずに患部に薬剤を供給できるという。ナノフィルムは外科手術後の臓器などの癒着を防ぐための部材。
遺伝子解析システムは、患者の遺伝子配列に応じて最適な治療法(薬剤)を選択できるテーラーメード医療に向けたもの。DNAチップやカートリッジなどの単体の部品も開発中だ。
人に“触れない”近接センサーが見守りを支える
ベッドに取り付けるだけで脈拍数を計測、介護や見守りの負担軽減へ
寝ている人に負担をかけない、介護向けセンサー
“10分でできるIoTの1歩”を、ロームがデモ展示Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング