こうしたさまざまなセンサーとの連携使用をにらみ、日置電機ではさまざまなセンサーを取り付けられる多チャンネルの熱流センサー対応データロガーを用意。さらに「複数の熱流センサーで同時計測するケースが多く、ケーブルの引き回しが煩雑になるため」とワイヤレスタイプのデータロガーも用意。ワイヤレスタイプのデータロガーは、センサーを有線で取り付けるユニットと、ロガー本体をBluetoothで無線接続するもの。1台のロガー本体は、15チャンネルを持つ7台のユニットと無線接続でき、最大105チャンネル分のセンサー情報を取得できる。ユニットはバッテリー駆動で設置場所を選ばず、メモリも内蔵しユニット自身でデータを保持でき、常時Bluetoothで本体と接続する必要もない。
ワイヤレスタイプの熱流ロガーの価格は本体が23万円、ユニットがネジ止め端子タイプで11万円、押しボタン端子タイプで14万円。熱流センサーの価格は、最小サイズの9.1×10mm品で3万5000円(ケーブル長1.5m)から。なお、熱流センサーの耐熱温度は最高150℃で、ケーブル部は最高120℃となっている。
久保田氏は、「引き合いは増えているものの、まだまだ熱流を手軽に計測できるということの認知が進んでいない。さらなる認知向上を図ると共に、さまざまな応用に対応できるようさまざまな形状の熱流センサーの開発を行っていきたい」とし、温度センサー内蔵熱流センサーや、電子部品用途やウェアラブル用途などに向けてセンサー部の小型化や薄型化に取り組んでいる。
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