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東芝、上場廃止危機もメモリ事業は好調メモリ事業直近利益率は23%超(2/2 ページ)

» 2017年04月11日 21時10分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]
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メモリ、HDDは好調

 特にNAND型フラッシュメモリ、HDDを主力とするストレージ&デバイスソリューション事業の業績は好調だ。2016年10〜12月の3カ月間におけるNANDフラッシュビジネスの営業利益率は販売価格が前四半期比6%ほど上昇したことなどから23%に達し、2016年4〜12月9カ月累計期間における利益率も16%にまで上昇したという。2017年3月期第4四半期(2017年1〜3月)のNANDフラッシュの営業利益率については、「(第3四半期よりも)やや改善している」(東芝専務 平田政善氏)とした。

 「NANDフラッシュは、2017年度(2018年3月期)前半もかなり(需要が)見えていて、好調に推移する見通し。HDDについても順調に推移していく見通し」(平田氏)

 また3次元構造のNANDフラッシュ(3D NAND)の生産状況については「歩留りは順調に改善している。まだ(NANDフラッシュ全体に占める3D NANDの生産)比率は低いが、2018年度は(従来構造のNANDフラッシュと)半々にしていく」とした。

 債務超過に陥るなど厳しい財務状況が続くが平田氏は「3D NAND増産など大切な時期であり、メモリ事業における投資計画は変更しない」と明言した。

 なお、メモリ事業については2017年4月1日付で分社化し子会社の東芝メモリに事業を移管。東芝メモリについては、東芝本体の財務体質改善を目的に過半株式譲渡を前提にした売却を予定している。

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