MIFS、SSTのフラッシュ採用40nm車載半導体提供へ : 17年内にもテストチップ
三重富士通セミコンダクター(MIFS)は2017年8月7日、2017年10〜12月に半導体受託製造事業の顧客に対しSilicon Storage Technology(SST)のフラッシュメモリ技術「SuperFlashメモリ技術」を用いた40nmプロセス車載プラットフォームによるテストチップの提供が可能になると発表した。
三重富士通セミコンダクター(以下、MIFS)は2017年8月7日、Microchip Technologyの子会社であるSilicon Storage Technology(以下、SST)のフラッシュメモリ技術「SuperFlashメモリ技術」を用いた40nmプロセス車載プラットフォームを開発すると発表した。MIFSでは2017年10〜12月から同プラットフォームによるテストチップの提供が可能になるとしている。
半導体受託製造専門企業(ファウンドリー)であるMIFSは、SSTからライセンスを受けて、SSTのSuperFlashを用いたプラットフォームを開発、提供する。MIFSでは「日本で初めて業界標準のSuperFlashテクノロジープラットフォームを提供するファウンドリーとなる」とする。
SuperFlashメモリ技術は、スプリットゲート型フラッシュメモリをベースに開発され、書き込み、消去、読み出しの各動作での消費電力が低く、高速読み出し可能な高い性能を特長とする。書き換え寿命は50万回で、20年以上のデータ保持特性を備える。1μmプロセスから28nmプロセスまで適用可能で、車載用途で要求される高温環境(Tj=150℃)でも高い性能を発揮できるなどの特長がある。MIFSはSuperFlashを用いた車載プラットフォームについて「IoT(Internet of Things)や高耐圧など多様なアプリケーションに応用が可能で、主にAEC-Q100(Grade1)準拠の車載向けアプリケーションに注力していく」としている。
“日本のピュアファウンドリ”に本気で挑む三重富士通の勝算
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電源電圧0.5Vで動作するミリ波帯CMOS増幅器
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三重富士通、KilopassとOTPメモリで技術開発契約
三重富士通セミコンダクターは、Kilopass Technology(キロパス)と1回書き込み(OTP)メモリに関するテクノロジー開発契約を締結したと発表した。これにより、三重富士通セミコンの40nmプロセスで、キロパスの128KビットOTPメモリ「XPM」が利用可能になる。
日本の半導体後工程受託企業として見据える未来
国内最大規模を誇る半導体後工程受託製造企業であるジェイデバイスの社長である仲谷善文氏にインタビューした。M&Aを繰り返し、事業規模を拡大しながら、世界2位の半導体後工程受託製造企業であるAmkor Technologyの完全子会社となった同社の事業戦略などについて聞いた。
サイプレス、車載用40nmマイコンを製品化
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三重富士通、40nmクリーンルームに次世代空調
三重富士通セミコンダクターは2015年11月5日、2016年度からの量産を目指す40nmプロセス製造ライン用クリーンルームを増設し、同クリーンルームに次世代型の省エネ空調システムを導入したと発表した。
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