特に、MCMはCPUやGPUなどのパッケージ基板内に実装可能な「Power on Package(PoP)」技術を用いており、負荷ポイントまでの配線抵抗を極めて小さくすることができる。これによって、これまで大電流給電時に課題となっていた、物理的な電力損失と帯域幅の制限を解消した。この結果、最大1Vで600A、ピーク時は最大1000Aの給電が可能となった。
電源アーキテクチャは、HPCや大規模データセンターで用いられている「Factorized Power Architecture(FPA)」システムをベースとした。これにより、入力電圧48Vから1V以下に直接降圧し、CPUやGPUが最大性能を発揮できる電流値に増幅して供給することができる。
超低ノイズの6.25mm角サイズ電源モジュール
Analog Devices(アナログ・デバイセズ)は2017年10月2日、電源ICとともにインダクターやコンデンサーなど受動素子をパッケージに封止した電源モジュール製品群「μModuleレギュレーター」の新製品として超低ノイズ、小型を特長とする「LTM8065」を発売した。