ヒロセ電機は、子会社の一関ヒロセ電機(岩手県一関市)内に「一関試験センター新棟」を新設した。自動車や産業機械、産業用ロボットなどに向けたコネクター製品の試験能力が大幅に増強される。
ヒロセ電機は、子会社の一関ヒロセ電機(岩手県一関市)内に建設していた「一関試験センター新棟」が竣工、2018年3月23日より稼働したと発表した。自動車や産業機械、産業用ロボットなどに向けたコネクター製品の試験能力が大幅に増強された。
自動車や産業機器などに搭載されるコネクター製品は、これまで以上に熱や振動に対する高い品質や信頼性が求められる。このため、試験内容も高度で複雑となっている。その分、テストに要する時間も長くなる。
一関試験センター新棟は、こうした市場や顧客の要求に対応するため建設した。床面積は2600m2。従来の試験装置エリアに比べて、その規模は約3倍に拡大した。大型試験機の設置も可能である。複合振動試験機や各種環境槽を増設したことで、試験能力は約2倍となった。試験内容によってはリードタイムが従来の半分になるという。
一関試験センター新棟は、「ISO/IEC 17025」規格認定を取得している。照明や空調なども節電や省エネにつながる工夫も行った。この他、各試験装置の稼働状況はセンター内の集中コックピットで可視化されている。横浜にある「研究開発センター」と連動させるなど、IT化を推進する計画である。迅速な対応に向けて研究開発センター内にある試験センターでも、2018年度中にISO/IEC 17025規格認定の取得を目指している。
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