横河計測は「第10回 国際カーエレクトロニクス技術展」(2018年1月17〜19日、東京ビッグサイト)で、2017年6月に発売したスコープコーダー「DL350」を展示した。オシロスコープとデータロガーの長所を併せ持つ計測器だ。自動車向けに、GPSと連携して走行試験を行うデモや、「CHAdeMO」方式のEV(電気自動車)急速充電器のテストのデモなどを披露した。
横河計測は「第10回 国際カーエレクトロニクス技術展」(2018年1月17〜19日、東京ビッグサイト)で、オシロスコープとデータレコーダー(データロガー)の機能を併せ持つ計測器「スコープコーダ」の最新モデル「DL350」を展示した。DL350は、研究開発用として、“現場で使えるもの”、つまり持ち運びのしやすさなどを意識して開発されたモデルだという。上位機種よりも小型化し、バッテリーで駆動できる、タッチパネルで操作できるといった特長がある。用途に合わせて、機能拡張用のプラグインモジュールを挿入して使用する。
デモでは、DL350にGPSユニット(DL350のオプション)を接続し、それをクルマに載せて走行した時の様子を披露した。モーターの回転数や車体の振動、歪みといったデータを、GPSで取得した位置情報、時刻情報と融合し、「いつ、どこを走った時に得られたデータなのか」を分かるようにディスプレイに表示した。ディスプレイには、クルマに搭載したドライブレコーダーで撮影した映像も表示し、どこを走っているのかを、より分かりやすくしていた。
横河計測が、DL350の大きな用途の1つとみているのが、「CHAdeMO」方式に対応した電気自動車(EV)急速充電器のテストである。18種類あるプラグインモジュールから任意の2種類を装着することで、CHAdeMOのプロトコルであるCAN(Controller Area Network)通信や、電圧/電流、制御信号などを計測できるようになる。
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