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ルネサスが6年ぶり最終赤字 Wolfspeed再建支援響く26年は「モデレートな成長見込む」(1/2 ページ)

ルネサス エレクトロニクスの2025年12月期通期の業績(GAAPベース)は売上高が前年比2.0%減の1兆3212億円、営業利益が同218億円減の2012億円、当期純損失は518億円で赤字となった。通期業績が赤字となるのは2019年以来6年ぶりだ。米Wolfspeedの再建支援などで計上した2376億円の減損損失が響いた。

» 2026年02月06日 10時30分 公開
[浅井涼EE Times Japan]

 ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)は2026年2月5日、2025年12月期通期の業績(Non-GAAPベース)を発表した。売上高は前年比2.2%減の1兆3185億円、売り上げ総利益率は同1.6ポイント増の57.6%だった。営業利益は同110億円減の3869億円、営業利益率は同0.2ポイント減の29.3%だった。当期純利益は同311億円減の3293億円だ。

ルネサス エレクトロニクスの2025年第4四半期/通期業績概要 ルネサス エレクトロニクスの2025年第4四半期/通期業績概要[クリックで拡大]出所:ルネサス エレクトロニクス

 売上高は産業/インフラ/IoT向けで増加したが、自動車向けが減少し、全体では減少した。営業利益率の減少は、売上高の減少などによるものだ。

 2025年第4四半期(10〜12月)は、売上高が前年同期比19.9%増の3509億円、売り上げ総利益率が同4.4ポイント増の59.3%だった。営業利益は同325億円増の1080億円、営業利益率は同5.0ポイント増の30.8%、当期純利益は同181億円増の900億円だった。

ルネサス社長兼CEOの柴田英利氏 ルネサス社長兼CEOの柴田英利氏(オンライン決算説明会の画面キャプチャー)

 ルネサス社長兼CEOの柴田英利氏は「第4四半期はエンドマーケットの需要が伸び、想定より少し良い業績となった。AI需要が非常に強いのは言うまでもないが、産業用も力強い伸びを示している」とした。2026年第1四半期については「自動車や産業/IoTもモデレートな成長が見えている」と述べた。

 2026年の通期業績予想は発表しなかったものの、柴田氏は「前回の決算に比べると、だいぶ顔は上がってきたという感覚。少し明るい気持ちだ」とした。特にAIインフラ向けは大きな成長を見込み、「前年比で2倍くらいに伸びる見通しだ」という。

 電子機器の設計やライフサイクル管理を支援するソフトウェア基盤「Renesas 365 Powered by Altium」の一般リリースは、2026年3月になる予定だ。

GAAPベースではWolfspeed再建支援で6年ぶりの赤字に

 GAAPベースの2025年通期業績は、売上高が前年比2.0%減の1兆3212億円、営業利益が同218億円減の2012億円だった。当期純損失は518億円で赤字となった。ルネサスの通期業績が赤字となるのは2019年以来6年ぶりだ。米Wolfspeedの再建支援などに関して計上した2376億円の損失の影響によるものだ。

GAAPベースの業績概要 GAAPベースの業績概要[クリックで拡大]出所:ルネサス エレクトロニクス
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