モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)は、一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)と連携し、無線通信の面からの産業用ドローン(無人航空機)を用いた社会サービスの検討を行っている。今回はその検討内容を紹介する。
2017年4月から、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)は、一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)と連携し、無線通信の面からの産業用ドローン(無人航空機)を用いた社会サービスの検討を行ってきた。活動を開始してまもなく1年になる。その検討内容を紹介する。
MCPC、JASAともに、日本を起点とする業界団体である。日本では今後、急激な人口減を迎える。国策では、“データ主導社会”の実現を目指している。データ主導社会において、高度データ関連人材が重要になる。単純なデータ関連作業は自動化しつつ、高度データ関連人材が、文字通り高度にデータを扱うことで、付加価値を創造していくわけである。
高度データ関連人材とは、
という4つ面を、理解して、ビジネスに役立つようにしていく人材である。その人材のビジネス力により、
「インダストリー4.0(第4次産業革命)時代」
という従来の領域を超え、
「相互接続による、新たな付加価値を創出する時代」
を、乗り切ることが求められている。
Amazonが書店、FacebookがSNSサーバ、Googleが検索エンジンという「従来の領域」を超えて、さまざまな新サービスを提供しているように、時代への対応力が求められている。こうした「従来の領域」を超えたサービスは、図1のように記載できる。この中に記載されているドローンの利活用に向けた政策が、各省庁から発表されている(図2参照)
例えば経産省が発表している新産業構造ビジョンでは、「インダストリー4.0」に相当するコネクテッドインダストリーや、「ソサエティー5.0」(超スマート社会)の実現において、ドローンの利活用が組み込まれている。その他にも、ドローン利活用の記載は、日本再興戦略、スマート農業、iコンストラクション、未来投信戦略2017など、枚挙にいとまがない。このようなさまざまな政策への貢献が、ドローンには求められている。
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