RECOMグループのRECOM ASIAは「TECHNO-FRONTIER 2018(テクノフロンティア)」で、IGBTやSiC、GaNゲートドライバ回路向けのDC-DCコンバーターなどを展示した。
RECOMグループのRECOM ASIAは「TECHNO-FRONTIER 2018(テクノフロンティア)」(2018年4月18〜20日、幕張メッセ)で、IGBTやSiC、GaNゲートドライバ回路向けのDC-DCコンバーターなどを展示した。
ゲートドライバ回路向けのDC-DCコンバーターは非対称出力が可能なもので、例えばIGBTゲートドライバ回路向けであれば+15V/−9V、SiC向けであれば+20V/−5V、といった組み合わせの出力が可能だ。また、GaN向けに特化したものとして、出力が+6VのDC-DCコンバーターも用意している。
RECOM Power Japanの説明担当者は、「当社のDC-DCコンバーターは、MTBF(平均故障間隔)1800万時間という長期信頼性が非常に評価されている。現在、モーター駆動、ワイヤレス給電、インバーター、パワーコンディショナーといった市場が活発で、当社のDC-DCコンバーターもこれらの分野からのニーズが高い」と述べる。
説明担当者は、特に「新しい設計にSiCを採用するケースも増えているので、DC-DCコンバーターも、より高い絶縁耐圧が要求されるようになっている」と述べる。現在のRECOMのDC-DCコンバーターの絶縁耐圧は、最大で6.4kVDCだ。説明担当者は「出力についても既存品は最大2Wだが、5W、10Wが求められるようになっていくだろう」と続ける。5W品、10W品の開発計画についてRECOMは具体的なものはないとしながら、いずれは高出力品もそろえる必要があるだろうと述べた。
EMC規格のClass B対応のフィルターを内蔵した、20W以下の組み込みタイプのAC-DCコンバーターも展示した。ビルディングオートメーションやスマートホームといった市場での引き合いが多いという。ただ、これらの分野ではコストに対する要求も厳しい。そのためRECOMグループでは、RECOM Chinaが中国・アモイに工場を建設し、AC-DCコンバーターの生産能力の増強を図った。同工場は既に稼働中だ。従来は台湾にある2つの工場のみで生産していたという。
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