米国の市場調査会社であるIC Insightsは、Samsung Electronicsは2018年第1四半期(1〜3月)の半導体売上高で、Intelを抑え首位を堅持したと発表した。メモリ市場の成長が続いていることが影響したと考えられる。
米国の市場調査会社であるIC Insightsは、Samsung Electronicsは2018年第1四半期(1〜3月)の半導体売上高で、Intelを抑え首位を堅持したと発表した。メモリ市場の成長が続いていることが影響したと考えられる。
Samsungの2018年第1四半期の半導体売上高は186億米ドルで、Intelの売上高を23%上回った。なお前年同期(2017年第1四半期)は、IntelがSamsungを5%上回り首位を維持していた。
これまでのSamsungの優勢は、現在のメモリチップの好調が半導体業界全体にいかに影響を及ぼしているかを示している。Samsungは2017年、DRAMとNAND型フラッシュメモリの両市場が逼迫(ひっぱく)していたことに後押しされる形で、半導体売上高でIntelから首位を奪った。Samsungが首位に立ったのは、1993年以来初めてのことである。Intelは過去1年間、半導体売上高で首位に立っていない。
IC Insightsによると、Samsungとともに、メモリチップベンダーであるMicron Technology、SK hynixは、2018年第1四半期の売上高が2017年第1四半期から40%以上増加したという。
IC Insightsは、半導体ベンダートップ15の2018年第1四半期の累計売上高は、2017年第1四半期から約26%増加したと伝えている。半導体業界全体では、2018年第1四半期の売り上げ規模は前年同期比で20%増加した。
Samsungの半導体事業売上高のうちメモリが占める割合は、2017年第1四半期は77%だったが、2018年第1四半期は83%に増加した。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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