日本モレックスは、ウェアラブル電子機器や電子タグなどの用途に向け、薄型で柔軟性に優れたフィルム型バッテリー「Thin-film Battery」を発表した。
日本モレックスは2018年7月、薄型で柔軟性に優れたフィルム型バッテリー「Thin-film Battery」を発表した。ウェアラブル電子機器や電子タグなどの用途に向ける。
Thin-film Batteryは、厚みが0.7mmのシート形状で、曲げ半径が25mm以上の曲面にも対応することができるという。製品は単回使用タイプで、出力電圧が3.0Vと1.5Vの2種類を用意した。
ピーク電流は3.0V品が最大6〜8mA、1.5V品が最大18〜20mAである。内部抵抗が少ない積層構造のため、単一層構造の製品に比べて、より高いピーク電流を供給することができるという。電池容量は3.0V品が最小10mAh(0.4mA時)、1.5V品は最小90mAh(1.2mA時)である。
また、バッテリーは亜鉛と二酸化マンガンで構成されているため、使用後の処理も容易である。リチウムバッテリーのように廃棄時の費用や手間がかからないという。同社は、医療や健康管理用のウェアラブル電子機器を始め、スマートラベルやタグ、生鮮食料品のモニター機器、環境センサー装置などの用途に提案する。
「空飛ぶ車」も現れる時代、モレックスの攻め方を聞く
モレックス、PEDOT透明導電センサーを発売
Li電池のエネルギー密度、従来の約1.5倍に向上
48V電源システムに対応、最大60V動作の電源IC
“人も歩けば電波が飛ぶ”、無線タグ開発キット
実用化目前! 電池レスの無線キーボードCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング