道路の傷みを見える化、村田が路面検知システムを開発 : 道路保全と自動運転を視野に
村田製作所は、路面保全や自動運転の用途に向けて、道路の路面検知システムを開発、2018年7月より京都府宇治市で社会実証実験を始めた。
開発した路面検知システムの外観
村田製作所は2018年7月、路面保全や自動運転の用途に向けて、道路の路面検知システムを開発、京都府宇治市で社会実証実験を始めた。
開発した路面検知システムは、ジャイロセンサーや加速度センサー、ショックセンサー、マイクなどのセンサー技術と画像処理技術などで構成される。このシステムは一般車両に搭載することができ、振動などさまざまなデータを走行中に収集可能である。入手した膨大なデータはクラウド側のコンピュータで処理し、あらゆる走行環境下での路面状況や、道路が老朽化している状態などを「見える化」することができる。
例えば、配送業務に用いられているトラックなどの車両に路面検知システムを搭載すれば、広大なエリアの路面情報をリアルタイムに収集することができ、走行中に道路の点検などが可能となる。道路やトンネル、橋などの管理者は、これらの情報を活用して道路保全の効率化と、維持管理のためのコストダウンが可能になるとみている。
また、雨天時には水はけの悪い箇所を、寒冷地では降雪や凍結の箇所など、天候の変化に伴うきめ細かな路面情報を入手することもできる。これらのデータを活用し、地図上で危険箇所を「見える化」すれば、交通事故の削減や将来の自動運転などにつながるとみられている。
設備の非稼働要因を見える化、村田の生産性最大化策
村田製作所は、工場内に設置された設備の非稼働要因を「見える化」し、生産性を最大化するためのソリューション「m-FLIP(エム・フリップ)」などを、「プラントメンテナンスショー」で紹介した。
電池交換なしで最長8年動作、村田の屋内測位システム
村田製作所は2018年7月、近距離無線通信技術「BLE(Bluetooth Low Energy)」を活用した屋内測位システム「OWLiQ tracking(オウリックトラッキング)」を開発したと発表した。
仮想店舗でRFID技術をデモ、村田製作所
村田製作所は2017年10月3〜6日に開催される「CEATEC JAPAN 2017」(千葉・幕張メッセ)で、「Enabling your innovation」というテーマの下、LPWA(Low Power Wide Area)ネットワーク、RFID、エネルギー管理の分野などに向けた同社の最新技術を展示する。
“第7の感覚器官”実現を目指す村田製作所の挑戦
村田製作所は2017年9月27日、雰囲気や親密度など説明が付きにくい情報をデジタル化、可視化することを目指す仮想センサープラットフォーム「NAONA」の実証実験を開始したことを発表。2017年10月3〜6日に開催されている展示会「CEATEC JAPAN 2017」で、NAONAのコンセプトデモを披露した。
村田製作所、MLCC増産に向け新生産棟を建設
村田製作所は2018年6月8日、同社生産子会社の福井村田製作所で新生産棟の建設を行うと発表した。積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需要増加に対応するための生産能力増強を目的として、約290億円(建物のみ)を投資する。
再配達の課題もIoT技術で解決、村田製作所がデモ
村田製作所は、「第6回 IoT/M2M展【春】」で、IoT(モノのインターネット)やM2M(Machine to Machine)を実現するための無線モジュールとその応用例をデモ展示した。
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