SiTimeは2018年11月5日、主に5G(第5世代移動通信)ネットワークで使用されるタイミングデバイス向けに、恒温槽型(オーブン制御)のMEMS発振器を主製品とするプラットフォーム「Emerald」を発表した。±5ppb〜±50ppbという高い周波数安定性を実現している。
SiTimeは2018年11月5日(米国時間)、主に5G(第5世代移動通信)ネットワークで使用されるタイミングデバイス向けに、恒温槽型(オーブン制御)のMEMS発振器を主製品とするプラットフォーム「Emerald」を発表した。9×7mmという小型パッケージながら、±5ppb〜±50ppbという高い周波数安定性(精度)や、±50ppt/℃の周波数傾斜(ΔF/ΔT)、±0.1ppb/gの耐振動性を実現していることが最大の特長だ。なお、「OCXO」は「Oven Controlled Crystal Oscillators」の略語であることから水晶を指す。本記事では、水晶発振器の場合は単に「OCXO」とし、SiTimeのEmeraldを指す場合は「MEMS OCXO」と記載する。
SiTimeが狙うのは、特に通信分野において、水晶発振器の中でも最も高精度なOCXOの置き換えだ。
SiTimeのマーケティング部門でエグゼクティブバイスプレジデントを務めるPiyush Sevalia氏は、「OCXOに比べて、±50ppt/℃の周波数傾斜は約10倍、±0.1ppb/gの耐振動は約20倍を実現している」と強調する。
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